PCと映画とテレビと、2nd（終）

MFC-J825NのLinux用プリンタドライバ

BrotherのサイトにはLinux用のドライバが用意されている。　BrotherはMFC-410CNの時もそうだったが、LinuxDistributionにに積極的にドライバ等のSWを提供してくれていて、最近ではメジャー勢力となったUbuntuもちゃんと対象になっている。
で、肝心のMFC-J825Nにもちゃんとドライバを提供してくれているのは嬉しい限りだ。　インストールパッケージとして rpm と deb形式が準備されていて、Ubuntuはもちろん deb 形式を選択する。

ちなみにBrotherでMFC-J825Nでの動作確認したUbuntuのバージョンは 10.10 までとの事だったが、11.10でも動作した。（簡単なプリント出力のみで、複雑な図形等の出力はしてない。何かしらの問題はあるかもしれない。）

>> MFC-J825N｜Linuxプリンタドライバ

上記サイトから下記の2つのファイルをダウンロードする。

ドライバ名	ファイル名
LPD/LPRng 用ドライバー	mfcj825nlpr-1.1.2-1.i386.deb
CUPS 用ドライバー	mfcj825ncupswrapper-1.1.2-1.i386.deb

ドライバのインストール

UbuntuはプリンティングシステムにCUPSを採用している。　Brotherは実際にはlpd/lprのドライバをラッピングする形でCUPSドライバを提供しているらしい。　インストールは下記を参照。
>> CUPS 用プリンタードライバーのインストール方法

以下は、当環境で行った手順。　正式には上記リンクを参照すべし。

１．「/var/spool/lpd」の作成（なければ）

２．LPRドライバーをインストール。

３．CUPS 用ドライバーをインストール

これで必要なSWのインストールは終了。

CUPSの設定

ドライバは正常にインストールされたが、ネットワーク接続のMFC-J825Nへ正常にプリントされなかった。　CUPS画面で設定を行う必要がある。

１．ブラウザで「http://localhost:631/admin」を開く。

「プリンター」欄の「プリンターの管理」をクリック。

２．「プリンターの管理」に表示されているキュー名を選択する。


３．開いたページ、下記赤丸の「管理」を選択し「プリンターの変更」を選ぶ。


４．MFCJ825Nの変更

開いた画面より、「発見されたネットワークプリンター」でMFC-J825Nが示されている。　ちゃんとプリンタを認識している事がわかる。
ただ、このままだと自分の環境では出力できなかった。
「その他のネットワークプリンター」から「LPD/LPRホストまたはプリンター」（赤下線）を選択し、「続ける」をクリック。

５．接続設定

「接続」の右の欄に下記を入力

ここの下線部「192.168.0.100」にはMFC-J825NのIPアドレスを指定する。 hostsファイルにプリンタのIPアドレスとホスト名を関連付けして、そのホスト名を記してもokだった。　後はそのまま記述する。

６．プリンタの説明

プリンタの「説明」、「場所」を記述。　任意の文字列。
あと、「共有」するかしないかでチェックを入れ、「続ける」をクリック

７．MFCJ825Nの追加

最後にこの画面が出たら、「プリンタの変更」クリックして終了。

８．MFCJ825Nをデフォルトプリンタに
トップメニューの「プリンター」のキュー名より「MFCJ825N」をクリック。

「管理」のメニューから「デフォルトプリンターに設定」を選択。

９．プリンターオプションの変更
デフォルトの用紙設定が「Letter」になっているので、「A4」に変更する。　上図の「管理」メニューより「プリンターオプションの変更」を選択する。

「MFCJ825N のデフォルトオプション変更」画面が表示される。
設定するオプション一覧の「Media Size」から「A4」を選択し、一番下にある「デフォルトオプションの設定」をクリックする。

これで終わり。　無事プリントできた。

◆関連ログ：「MFC-J825N」ネタ